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ラピス・ラズリ27
 第4章  刻みだす記憶     つづき   (重いので注意!!)




「失礼します。ランティア様をお連れしました」

 また、ほんの少しだけ扉を開けた状態で、給仕が中に話しかけた。どうやら、これが王城内の決まりらしい。

「どうぞ、お入りください」

 中から女性の落ち着いた声がした。給仕に進められるまま、部屋に入る。
 そこは清潔な診察室で、入室した俺を、若い女性数名が待ちかまえていた。

「さぁ、まずはお召し物をお脱ぎになって」

「あ、はい… て、ぇ、ちょ…っ」

 言うが早いか、彼女たちの手が伸びてきて、俺の服を脱がしにかかった。ある女性はシャツをめくり上げ、またある女性はベルトに手をかける。俺は一気に動転し、どこを押さえたらいいのやら、無駄に手をバタつかせてしまう。

「――っ自分で脱ぎます!」

「まぁいけません! どこを傷つけているか分からないのですから」

「うわっ いや、ほんとに大丈夫で――」

「ラント、いる?」
 
 最悪な瞬間で扉を開けて入ってきたのは、フィリーネとウェルナキアだった。ウェルナキアは近衛の制服を着ており、フィリーネは、出会ったときと同じく上品な白いドレスを纏っていた。
 正面の俺はというと――

「あ、なんだ、これから診察なのね。ここで待たせてもらってもいいかしら?」

「フィリ!」

「なに?」

「あ、いや……」

 俺の顔がおそらく赤いのに対し、フィリーネは俺の半裸を気にも留めない。一人で焦る俺がバカみたいではないか。ここは一先ず、咳払いをして誤魔化すことにしよう。

「…こんな格好だから別の部屋で待っていてくれないか」

「あら、私は気にしないわよ。裸なら森で見たもの」

「!?」

 そうだ、俺は湖で倒れて――ウェルナキアが助けてくれて服まで着させてくれたのかと思っていたが、どうやら違ったらしい。
 一度見られたら何度見られても平気――な訳ないが、フィリーネが気にしないというのなら…まぁ…

「……わかった、少し待っていてくれ」

 観念した俺を女性たちが取り巻き、やれ身長だ、体重だ、血圧だと、次々に検査していく。必要以上にふれられている気がするのは…気のせいだろう。
 やっと診察が終わった頃、俺は激しい疲労感に包まれていた。
 人前で脱ぐのは嫌いだ。特に診察室なんかは、壁が無駄に白いから。自分の肌と色が大して変わらなくて、嫌になる。まるで、あの夢の中に咲いている花のように。恐ろしさを通り越して、いっそ清々しいほどに真っ白で。何故、俺はこんなに白いのだろう。気功術師であることが原因ではないはずだが…
 ふと気付くと、いつの間にか例の模様が消えていた。フィリーネが驚いていなかったことを思うと、診察室に入る頃には消えていたのかもしれない。治癒の効力を失った、ということか。
 そのようなことを考えながら、俺は壁際の長椅子にぐったり座っていた。少し経った頃、若い女性たちの1人から、結果が書かれた紙が差し出された。

「問題はありません❤ どうぞお食事に行かれてください」

 俺は、その紙を受け取ろうと重い手を伸ばし――突如横から伸びてきた手に、紙を引っ手繰られてしまう。

「何々? …問題大ありじゃないか! 体重軽すぎだろこりゃ」

「なっ」

 振り仰ぐと、そこには見知らぬ男がいた。背が高く、ややがっしりした体格で、医務室には似つかわしくないほど健康そうな男だ。

「もっと食え、相変わらず細っこい体しやがって! だから倒れるんだ!!」

 いきなり大きなお世話だ――が、しかし、この声どこかで聞いたような…

「あん? 何、ぽかんとしてやがる? …あー、まさか俺様が誰だかわからないのか?」

 この不仕付けな話し方といい、記憶にかすかにひっかかるのだが…

「これなら、わかるか?」

 そう言って男が髪をかきあげた瞬間、

「あ! あのときの!!」

 いつぞやの酒場で、俺に酒をぶっかけた男ではないか!

「やっとわかったか。久しぶりだな」

 どうしてこんなところにいるんだ!?
 この男が着ている服、まさか、まさかこの服は…

「にしても、この診断結果…お前、気功術制御できてないだろ。年齢も、見た目も、身長も体重も、何もかも不均衡すぎる」

 自覚があったことを指摘され、俺は瞬間カッとなって言い返した。

「し、仕方がないだろう! 半分、自己流なんだ…!」

 昔ほどひどくはない。先生の訓練のおかげでだいぶ上達しているはずだ。

「――サキ? こんなところで何やってるんですか! 王が探しておられるのに!!」

 そのとき丁度、席を外していたウェルナキアが戻ってきた。失礼極まりないこの男を探していたらしい。

「そか、わかった。んじゃま、あとでな」

 サキと呼ばれたその男は、診断結果の書かれた紙を俺に渡して、ひらひらと手を振りながら去っていった。
 王が探している――ウェルナキアのその言葉と、男の服装が、引っ掛かる。嫌な予感を覚えつつ、俺は男の背中を見送りながら、ウェルナキアに否定してほしい疑問をぶつけた。

「キア、あの男は…」

「ああ、後で紹介します。とりあえず朝食をとりましょう」









 To be continued...






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だいぶ間が空いてしまいましたが、ラピス・ラズリの続きをお送りしました!
実はだいぶ前に書いていたんですが、
もっと自分の中で話を進めてからupしようと思っていたら
数カ月もたってしまいました(焦
これからラントの内面をより深く書けたらと思っていますので、
お付き合いいただけましたら幸いです!


2011/06/15(Wed) | テキスト(ラピス・ラズリ) | コメント(4) | page top↑
コメント
--はじめまして--

こんばんは。初めまして。
突然の訪問失礼致します。コミュニティで綺麗な絵に惹かれてやってきてしまいました。

こんなに素敵な絵が描けて小説も書けるなんて尊敬です。
文字を目で追っていくうちにすっかり物語りに入り込んでしまいました。
私も時間のある時に趣味で小説を書いているのですが、こんなに読みやすい文も書けませんし文字から背景や情況が想像出きるほどの力量もないので本当にすごいの一言です。

絵もすごく綺麗で、とくに瞳の色が好きです。七夕の絵は思わず見入ってしまいました。
これからもちょくちょく遊びにこさせて頂きますのでどうぞよろしくお願い致します。

小説も絵も楽しみにしています^^
by: cocacaco * 2011/06/17 23:59 * URL [ 編集] | page top↑
--Re:はじめまして--

cocacaco様

はじめまして、こんにちは^^
ご訪問ありがとうございます…!

お褒めいただき光栄です*^^*
こんな読みづらい小説から、背景・状況を読み取っていただき、大変嬉しく思います!
イラストは最近すっかりサボり気味なのですが、
cocacaco様のお言葉で描く意欲がわいてきました^^

いつかcocacaco様のご小説も是非拝読したいです!

ゆっくりペースの更新ですが、またお暇なときにでもお越しいただけましたら幸いです^^
by: 紫翠 * 2011/06/18 14:48 * URL [ 編集] | page top↑
----

読み返して“俺様”発見☆
俺様何者かな♪
ワクワク
by: しょうこ * 2011/06/29 13:10 * URL [ 編集] | page top↑
--Re:--

しょうこ様、こんばんは^^

実はちょっと前に出てきています(笑)
ラントたちは次回知ることになりますので、
もう少々お待ちください^^

またお付き合いいただけましたら幸いですv
by: 紫翠 * 2011/06/29 21:00 * URL [ 編集] | page top↑
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